「やるべきことがあるのに、つい先延ばししてしまう…」
「モチベーションが続かず、なかなか行動できない…」
そんな悩みを抱えていませんか?

私自身、読書を通して「やりたいこと」や「目標」を見つけても、なかなか動き出せないことがあります。
「今やらなければいけないと分かっているのに、体が動かない…」
そんな自分の意志の弱さに嫌気がさしてしまうことも。
でも実は、意志や感情を自分の力だけでコントロールするのはとても難しいのです。
意志や感情は、外的要因によって左右され、強化されるもの。だからこそ、「すぐやる人」になるためには、まず環境を整えることが最優先となります。
本記事では、この考え方をもとに、「先延ばしをやめてすぐ行動するためのポイント」を解説します。
本の内容
本書の中心にあるのが、「すぐやる人の公式」です。
すぐやる人の公式=意志力 × 環境 × 感情
ここで重要なのは、意志力と感情は自分でコントロールするのが難しいということ。
意志力や感情は、環境によって影響を受け、強化されるものなのです。
つまり、「すぐやる人」になるためには、まず環境を整えることが最優先事項になります。
また、読書の目的は「インプットすること」や「最後まで読み切ること」ではなく、本の内容を活かして実際に行動すること。本来の目的を見失わず、学びをすぐに実践に移すことが重要です。
本記事では、意志力・環境・感情の3つの側面から、「すぐやる人」になるための具体的なポイントを解説します。
著者情報
著者は塚本 亮(つかもと りょう)さん。
心理学の知見と自身の学習経験を生かした指導方法が国内外で注目されているとのこと。
以下引用
1984年京都生まれ。同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(専攻は心理学)。 偏差値30台、退学寸前の問題児から一念発起して、同志社大学経済学部に現役合格。その後ケンブリッジ大学で心理学を学び、帰国後、京都にてグローバルリーダー育成を専門とした「ジーエルアカデミア」を設立。 心理学に基づいた指導法が注目され、国内外の教育機関などから指導依頼が殺到。 これまでのべ4000人に対して、世界に通用する人材の育成・指導を行ってきている。 また、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のディレクター兼振付師であるトラヴィス・ペイン氏を始め、世界の一流エンターテイナーの通訳者を務める他、インバウンドビジネスのアドバイザリとしても活躍するなど、幅広いビジネスを展開している。 著書に『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』(あさ出版)、『努力が勝手に続いてしまう。』
塚本 亮. 「すぐやる人」の読書術 (p.204). 明日香出版社. Kindle 版.より
すぐやる人になるための3つのポイント
①意志力

意志力とは、自分の感情や欲望をコントロールし、目的に向かって実行する力です。
目標達成には欠かせない原動力ですが、使えば使うほど消耗するという特徴があります。
そのため、意志力だけに頼って行動しようとすると、次第に精神がすり減り、途中で挫折してしまうことが多いのです。
だからこそ、「大きな行動をしよう」と気負うのではなく、小さな一歩を踏み出すことが大切です。
✔ 「とりあえず1分だけやる」 など、ハードルを下げる
✔ 「5秒ルール」(5秒以内に行動することで、脳が先延ばしするのを防ぐ)
✔ 「好きな言葉や名言を活用する」(やる気が出ないときは、自分を奮い立たせるフレーズを見返す)
また、意志力だけに頼らず、環境や感情の力を活用することも重要としています。
「すぐやる人」は、意志の力を最小限に抑えつつ、行動しやすい環境を整える工夫をしています。
小さな一歩を積み重ね、意志力を消耗せずに行動を続けられる仕組みを作りましょう。
②環境

すぐやる人と違って、すぐ行動に移せない人の多くは、失敗を恐れる、考えすぎて動けなくなる、自信が持てないなど、消極的な傾向があります。
頭では「やらなきゃいけない」と分かっていても、なかなか行動は変えられないもの。
では、「すぐやれない人」は「すぐやる人」になれないのか? そんなことはありません。環境を整えることで、誰でも行動しやすくなるのです。
例えば、次のような方法があります。
✔ 「人の目」効果を利用する(誰かに宣言する、SNSで発信する)
✔ 「頑張っている人と同じ環境に身を置く」(勉強したいなら自習室、運動したいならジム)
✔ 「行動しやすい環境を作る」(本を読みたいなら枕元に本を置く、スマホなど障害物になりえるものは視界に入らないようにする)
また、「すぐやる人」は、「やらざるを得ない状況」を作るのが上手いです。
✔ 「締切効果」(友達と「◯日までにやる」と約束する)
✔ 「先に申し込んでしまう」(ジムに行きたいなら、まず入会してしまう)
このように、環境を整えれば、自然と行動できるようになります。意志の力だけに頼るのではなく、行動しやすい仕組みを作ることが「すぐやる人」への第一歩なのです。
③感情

人は、感情が動いたときに行動しやすくなるものです。感情が動くタイミングは人それぞれ違いますが、自分の感性や直観が大切だということ。
本の表紙を見たとき、新しい発見があったとき、目的の答えに近づいたとき、感動する名言やフレーズに出会ったとき…
どの瞬間も、行動のきっかけになり得ます。
大切なのは、その感情の動きを放置しないこと。
感情は時間が経つにつれて薄れていきます。せっかくやる気の導火線に火がついたのに、何もしなければ消えてしまうのです。
すぐに行動するのが難しい場合でも、メモを取るなどして記録し、後からでも実践できるようにすることが大切です。
持続する大きなモチベーションの炎を作り出すために、こういった小さなやる気のかけらを取りこぼさないようにしたいですね。
まとめ
✅意志力は限りある資源。小さな初動以外には使わない。
✅環境こそが「すぐやる人」へのカギ。外部から自分をコントロールする。
✅感情の動きを見逃さない。心が動いたときが体も動くサイン。
✅すぐやれないのはやり方を知らないだけ。

「やらなければいけない」とわかっていても、つい先延ばししてしまう――。
そんな悩みを抱える人こそ、本書 『すぐやる人の読書術』 は大きなヒントになります。
本書では、単なる「読書術」にとどまらず、学んだことを即行動につなげるための具体的な方法が詳しく解説されています。
「すぐやる人の公式 = 意志力 × 環境 × 感情」
この公式を知っているかどうかで、行動力には圧倒的な差が生まれます。
「なかなか行動できない」「先延ばし癖を直したい」と悩んでいるなら、まずは本書を手に取り、「すぐやる人」の第一歩を踏み出してみませんか?
書籍情報
【書籍名】「すぐやる人」の読書術
【著者名】塚本 亮(つかもと りょう)
【出版社】明日香出版社
【出版日】2019/1/16
【項数】225ページ
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