【書評】『死ぬほど読めて忘れない高速読書』早く読めてしっかり身につく!30分で1冊を読み切る現代読書術

実用書

「本を読んでもすぐ忘れてしまう……」そんな悩みを抱えていませんか? 忙しい日々の中でせっかく読んだ本の内容が頭に残らないと時間労力がもったいなく感じますよね。

私自身、もっと効率よく本を読みたいと思い、速読術を試したことがあります。しかし、読むスピードは上がっても、内容がまったく頭に入ってこないと断念…

逆に記憶に残すためにノートにまとめながら何回も読む方法だと、なかなか読書が先に進まない

そんなジレンマを抱えていた私が出会ったのが、『死ぬほど読めて忘れない高速読書』です。この本は、早く読む方法記憶法の両立を可能にする具体的な技術脳科学の観点から教えてくれる一冊。

この記事では、本書の要約や実践ポイントを紹介し、あなたの読書ライフを劇的に変える方法をお伝えします!

どんな人におすすめ?
  • 早く読みたい
  • 読んだ内容を理解したい
  • 知識を定着させたい
  • アウトプットしたい
  • 読書を日常に取り入れたい

本の内容

本書では、単なる速読術にとどまらず「読む」「記憶する」「活用する」の3つのプロセスを脳科学の根拠に基づいて解説し、その方法を高速読書として体系的に紹介しています。

高速読書とは、1冊を30分で3回読むことで「スピード」「記憶定着」を両立させる読書術です。具体的には、以下の2つのパターンを提案しています。

  • パターン①:一回目を15分、二回目を10分、三回目を5分に分け、それぞれ間隔を空けて読む方法。この方法は、スキマ時間を活用しやすい点や、「分散効果」によって記憶定着が高まる点が特徴です。
  • パターン②:各章を二回ずつ読み、三回目は全体を通して一気に30分で読む方法。まとまった時間を取れる方や、集中力に自信のある方に最適なアプローチです。

さらに本書の魅力は、その柔軟性にあります。読書初心者に向けた「本選び」のコツから、得た知識を最大限活用する「アウトプット法」まで、幅広い読書スタイルに対応しています。

読書に自信を持ちたい人や、短時間で成果を上げたい人にとって、まさに「読書の効率を劇的に向上させるツール」となる一冊です。

著者情報

著者の上岡正明さんは、MBAを保有する脳科学者であり、大学客員講師、作家としても活躍しています。

さらに、実業家として会社経営に携わる一方、PR業界を代表する専門家としても知られています。その知見を活かし、経営者や個人向けに成功術やビジネスノウハウを伝える専門家として幅広く活動しており、テレビ出演をはじめ多方面で活躍中です。

これまでに数多くの著書を出版し、「効率」と「実践」を重視した独自のメソッドで多くの支持を集めています。特に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』では、著者自身の豊富な経験に基づき、「最小の時間で最大の成果を得る」ための読書法を提案。

読書術の枠を超えた、実生活で役立つ実践的な方法が詰まった一冊として注目されています。

記憶に残る30分読書の3つのポイント

①タイマーを活用する

タイマーを使って集中力を引き出し、効率よく読み進めることを目的としています。いわゆる「締切効果」を活用することで、限られた時間を有効的に使います。

さらに、パターン①の3回に分けて読む方法では、人間は15分程度なら高いレベルで集中できる特性と分散効果が働き、高い集中力と記憶の定着率も向上します。

読書をはじめる方や読書が習慣化している方にもおすすめの方法であり、無理なく継続できるのも大きなメリットです。特に、読書をはじめたばかりの方は、「じっくり読まなければいけない」という思い込みを捨て、短時間でも集中して読むことの効果を実感できるはずです。

また、すでに読書が習慣化している方にとっても、タイマーを活用することで「ダラダラ読書」を防ぎ、限られた時間の中で最大限の成果を引き出すことができます。

結果として、短時間でより多くの本を読み知識を効率よく吸収する力が養われるのです。

②青ペンを活用する

脳科学では、青色には記憶力を高める効果があるとされています。本書では、読書中に重要な部分を青ペンで書き出すことを推奨しており、視覚的な刺激を通じて記憶の定着を促します。

さらに、手を動かしながら青色で書くことで脳に強いインパクトを与え、より深く記憶に残りやすくなります。要点を整理することで、後から振り返る際にも理解がスムーズになり、知識として定着しやすくなるのです。

私自身も、マーカーの色を使い分けることで情報を整理しています。たとえば、気になる内容は黄色でマーキングし、最終的に覚えたい重要なポイントは青ペンでまとめることで、記憶への定着率を高めています。

このように、視覚と動作を組み合わせた学習法は、より効率的な読書をサポートしてくれるでしょう。

③アウトプットノートを活用する

読んだ内容をノートに書き出すことは、古くからあるオーソドックスな勉強法ですが、記憶の定着に非常に効果的な方法です。外から入ってきた情報を自分の頭の中で整理し、書き出して見直すことで、単なるインプットにとどまらず、理解が深まり記憶に残りやすくなります。

本書でも、「読んで終わりにしない」ことの重要性が強調されています。要点感想を自分の言葉でまとめることで「エピソード記憶」が形成され、内容を長期間保持しやすくなるのです。

さらに、本書では単にノートを取るだけではなく、効果的なアウトプットノートの活用法が紹介されています。具体的には、次の4つの要素を整理して書き出すことを推奨しています。

  1. 目的:なぜこの本を読むのか、何を学びたいのかを明確にする
  2. 書名:読んだ本のタイトルを記録し、一目で把握できるようにする
  3. エッセンス:重要なポイントや学びを20文字程度で要約する
  4. 行動プラン:読んだ内容をどう実生活に活かすかを書き出す

このように、読書前の準備から読んだ後のアウトプットまでを体系的に整理することで、得た知識を実践につなげることができます。ぜひ、アウトプットノートを活用し、記憶に残る読書体験を目指してみてはいかがでしょうか?

まとめ

30分で1冊読む方法を知る

タイマーで短期集中

青ペンで記憶力アップ

アウトプットノートで頭の中を整理

『死ぬほど読めて忘れない高速読書』は、「読んだのに内容を覚えていない」「忙しくて本を読む時間がない」といった悩みを抱えている人にとって、画期的な読書法を発見する一冊です。

本書では、脳科学的根拠に基づいた読書術を通じて、「読む」「記憶する」「活用する」の3つのプロセスを効果的に行う方法を紹介しています。特に、タイマー、青ペン、ノートを活用することで、知識の定着率を格段に向上させ、読書を実生活に役立てることが可能になります。

読書を通じて 論理的思考力想像力が鍛えられ、自己肯定感自制心も高まるため、まさに「現代を生き抜くスキル」を身につける手助けをしてくれる一冊と言えるでしょう。

「読んでもすぐ忘れてしまう……」そんな悩みを解決し、 最小の時間最大の成果を得る読書を習慣にしたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

書籍情報

【書籍名】死ぬほど読めて忘れない高速読書

【著者名】上岡正明

【出版社】アスコム

【出版日】2019/8/24

【項数】240ページ

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