【書評】『金持ち父さん貧乏父さん』に学ぶ!ラットレースから抜け出すための3つの行動

ビジネス書

「もっとお金があれば」──誰しも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。

金持ちとまでは言わないけど経済的余裕がほしいと。

しかし現実には、多くの人が“ラットレース”と呼ばれる働いても働いても抜け出せない生活に巻き込まれています。

ラットレースとは「回し車の中で一生懸命走り続けるハムスター」を指します。

いくら頑張って走っても、その場から抜け出せない。
つまり、生活費や支払いのために働き続けても、経済的自由には近づかない状態を指します。


ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』は、ラットレースから抜け出すための具体的な考え方と行動を教えてくれる一冊です。
本記事では、私自身が「金持ちといわれる状態になるにはどうすればいいか」という視点で本書を読み、見つけたラットレース脱出のための3つのポイントをご紹介します。

こんな人におすすめ
  • 経済的自由になりたい
  • 不労所得がほしい
  • お金について学びたい

本の内容

本書は、著者であるキヨサキ氏の少年時代の体験をもとに構成されています。
「貧乏父さん」は実の父親で、学歴はあるが経済的には困窮している人物。
一方、「金持ち父さん」は友人の父親で、学歴はなくとも豊かな経済力を持つ人物。
著者はこの2人の教えを比較しながら、お金についての考え方・使い方・学び方の違いを学び取っていきます。

物語を通して語られる教訓は、単なるお金儲けの話ではありません。
「働くことの意味」「学び続ける重要性」「お金に対する恐れや欲望の扱い方」など、人生全体に通じる深いメッセージが込められています。

ラットレースから抜け出すための3つのポイント

①資産にお金を使う

まず最も重要なのは、「資産」と「負債」の違いを正しく理解することです。

金持ち父さんはこう言います。「資産はお金を生むもの。負債はお金を奪うもの」

このシンプルな定義に従い、自分の支出が資産なのか負債なのかを見極め、資産にお金を使う習慣を身につけることが、ラットレースから抜け出す第一歩です。

まずはリスクの低い長期投資・分散投資(NISAなど)を活用して、お金に働いてもらう仕組みをつくることから始めるのがおすすめです。

②ビジネスを始める

「働いて稼ぐ」だけでは、税金や時間の限界に縛られ続けます。

金持ち父さんは、「自分のビジネスを持て」と語ります。
とはいえ、いきなり起業するのは現実的ではありません。だからこそ、副業から始めるのがポイントです。

ブログやせどりなど、スモールスタートで“自分のビジネス”を持つことで、労働収入以外の選択肢が広がっていきます。

③マネーリテラシーを高める

そして、欠かせないのが「学び続ける姿勢」です。
金持ち父さんは、「働くのは学ぶため」と教えてくれます。

お金に関する知識――マネーリテラシーやファイナンシャルインテリジェンス――を高めなければ、せっかくのチャンスも見逃してしまいます。

私自身、勉強といっても最初は「何から手をつけたらいいかわからない」状態でした。
そこで、本書のアドバイス通り、「まずは“言葉”を覚えること」から始めてみたのです。
わからない専門用語は、なんとなく想像で流さず、ひとつひとつ調べながら読み進めました。
すると自然と、その分野の「読み書き」がある程度できるようになり、学びのハードルがぐっと下がった感覚がありました。

ある程度理解できたら、あとは思い切って始めてみる。
飛び込んで、働きながら学ぶ――それが大切だと実感しました。
専門的な知識がなかったとしても、ネットやAI、専門家の力を借りれば十分です。
広く浅く、そして足取り軽く学び続けることが、未来を変える鍵だと私は学びました。

まとめ

『金持ち父さん貧乏父さん』は、お金の話にとどまらず、
生き方や考え方そのものを変えるヒントが詰まった一冊です。

ラットレースから抜け出すために大切なのは、次の3つ。

✅ 資産にお金を使う
✅ 自分のビジネスを持つ
✅ 勉強してマネーリテラシーを高める

この3つを実践していくことが、経済的自由への第一歩です。
そして何より、「足踏み状態こそが最大のリスク」だということを忘れず、
今の自分の立ち位置を時折見つめ直すことも欠かせません。

経済的自由を目指すすべての人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

書籍情報

【書籍名】改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

【著者名】ロバート・キヨサキ

【出版社】筑摩書房

【出版日】2013/11/8

【項数】272ページ

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